京都固有種の藤袴(絶滅寸前種)の保全育成について

     

源氏藤袴会では京都に自生する野生種、絶滅寸前種の藤袴の保全及び育成を行なっています。交雑種の発生・拡散を防止するために3つの約束(藤袴三則)があります。

藤袴三則写真

京都固有種の藤袴を守るための3つの約束

  1. 種から育てない
  2. 京都から出さない
  3. 他府県の藤袴を入れない

京都固有種の藤袴の遺伝的多様性を守るという目的とともに、京都外の自生地に育つ藤袴の遺伝的多様性を壊さないという目的があります。

京都市西京区大原野明治池で発見された、京都古来種、準絶滅危惧種とされる大原野原種の藤袴を挿し芽で増やした藤袴です。


藤袴の育成スケジュール

3月上旬

藤袴の新芽が出る季節です。

藤袴の新芽写真

5月

新芽を鹿沼土(かぬまつち)に植え替えて挿し芽を作ります。

挿し芽の準備写真

6月

15cmぐらいに育てた挿し芽の定植作業を行います。鉢に入れ替えたり、地植えをして成長のための準備をします。

挿し芽の定植作業写真

6月〜10月

水やり、病虫害対策、台風対策行います。防護柵の設置なども合わせて行います。

成長期の藤袴写真

7月下旬

切り戻し作業や香り葉作り、鉢置き場所の募集を行います。

9月〜10月

蕾が膨らみ、開花が始まります。生育の見守りや藤袴祭展示に向けての準備作業を行います。

蕾が膨らみ開花する藤袴写真

10月

京都寺町通にある革堂行願寺を中心に藤袴祭を開催します。

革堂行願寺での藤袴祭写真

11月

藤袴祭で展示した藤袴の剪定を行い、冬越し準備をします。

剪定した藤袴写真